気分の記録をグラフで見ると何が分かるのか
毎日の気分を記録していても、「これを続けて何が分かるのか」と感じたことはないでしょうか。1日ごとの記録は「今日はまあまあだった」という主観の積み重ねに過ぎず、それ自体からは何も見えてこないように思えます。
しかし、同じ記録を並べてグラフにすると、1日単位では気づけないことが見えてきます。
「良い・悪い」だけでは見落とすもの
日々の気分は、その日その日の印象で判断しがちです。しかし人は直近の状態に引っ張られやすく、「ここ最近ずっとこんな感じだ」という思い込みと、実際の記録が一致しないことがあります。
たとえば、悪い日が続いた後は「ずっと悪い」と感じやすく、その中に混ざっていた良い日を忘れてしまいます。逆に、良い日が続いた直後は、少し前にあった不調を軽く見積もってしまうこともあります。
グラフにすると見えてくること
記録をグラフにして眺めると、主観だけでは気づきにくいことが見えてきます。
- 小さな下降傾向:1日単位では気づかない緩やかな変化も、2〜3週間を並べると傾きとして見えます。
- 曜日や時期との重なり:特定の曜日や月の後半に悪くなりやすい、といった傾向がグラフの並びから浮かび上がることがあります。
- 波の幅そのもの:良い日と悪い日の差が大きい時期・小さい時期があり、この「幅」は日々の記録だけでは意識しにくいものです。
「良い悪い」ではなく「波の幅」で見る
グラフを振り返るときに大事なのは、平均が良いか悪いかだけを見ないことです。同じ平均でも、波が大きい状態と穏やかな状態では意味が違います。
波の大きさに注目すると、「最近調子がいい」だけでなく「最近は波が穏やかだ」「振れ幅が大きくなってきた」という、より具体的な変化に気づけます。
グラフで振り返るための道具
日々の記録を自分でグラフにまとめるのは手間がかかります。
「こころメモ」というiPhoneアプリでは、選ぶだけで記録した気分や元気度を自動でグラフに表示し、週単位・月単位で振り返れます。記録をつけるだけで、波の見える化まで含めて負担なく続けられます。